2013年07月15日
カリフォルニア案再浮上
カナダのオンタリオ州トロント市から車で3時間ほどのところにあるハンツビルという田舎町に、昨年10月から移り、2月に生まれた息子とカナダ人の妻の世話をしながら既に8ヶ月がたちました。
ダウン症に伴う心臓の疾患により、二度目の手術をトロント市で待っているところです。北米で3番目の規模の小児科病院というだけあり、全国から搬送される急病の小さな子どもさんの手術が入れば、緊急性の低い他の子たちの手術は数時間前であっても延期されてしまいます。
レオの手術は、4ヶ月から6ヶ月の間に行われなければならない為、今回は延期されることなく予定通りに手術が行われることをひたすら祈っています。
多くの方たちに息子の手術の成功を祈って頂き大変ありがたく思っております。
レオの出生後、息子がダウン症であることをオリリアの小児科医から宣告されたとき、妻のミアも私も当初予定していたカリフォルニアのロングビーチにある仏教教会への派遣は完全に諦めました。
米国では、日本のような健康保険制度はないため、レオに必要な医療保険を自分たちで確保しなければならず、費用的な面で断念をするしかないと考えたのです。
この数ヶ月の間に、カナダへの永住申請に必要な書類をすべて揃えあと宣誓供述書が一つそろえば移民局を通してマニラの大使館で審査をしてもらう予定でした。
しかし、病気の子どもとともにカナダで自分が就労権と仕事に必要な資格を得て、その後就職活動をする期間、生活をやりくりしていくのは厳しいという現実的な生活の問題と、カリフォルニアでのプロジェクトにはリスクと同じだけ可能性もあるという期待から、再度ロングビーチ仏教教会の理事会の方たちと北米総監のルメー氏に連絡をとり、計画を進めることになりました。
子どもや妻のこともあり、ロングビーチ仏教教会の方たちも随分と親身になってくださり、去年とはまた違った意味でコミュニティー活動への思い入れが強くなってきました。生まれもってきた環境から、日本では決して果たすことのできなかった目的を、米国・カナダで少しずつ実現していきたいと思います。
2006年に訪れたマサチューセッツ州モンテギューのZen Peacemakers Orderの仲間とも、また少しずる連絡を取り始めました。
バーナード・グラスマン老師やウェンディー慧玉老師、円教オハラ老師ら、北米仏教界の中心に立つ方たちのお弟子さんたちの世代の中に、仲間感覚で仲良くさせていただいている方たちがいます。
自分たちの世代の僧侶が関わっていくのは、Zen Peacemakersの仲間も含め、おそらくこの世代の人たちになるような気がしています。
Posted by Gyokei Yokoyama at 11:02